2023-08

エッセイ

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収集癖はない。 小学校低学年で郵便制度と前島密について習った。それがきっかけになり切手収集を始める同級生はいた。私も数年集めたが、長くは続かない。 面倒なのは嫌いだ。というより集めることは面倒だ。 遊び友だちのなかには、メンコ(関西弁ではベ...
エッセイ

鎮魂歌

9日か10日だった。 私は神戸でKと会っていた。喫茶店のはしごを何軒かする。ビートルズの曲、ジョンレノンが1日中流れていた。 1980年12月8日、彼は殺された。 私たちは大学生だった。 先日Kが来たのは、昨年亡くなった母のお参りをするため...
エッセイ

コワい

想像するしかない。きちんと確かめることはできない。 それこそ日本史にも頻繁に登場する怨霊の話である。そもそも肉体を離れて精神は存在できるのだろうか。誰かを恨み害したいという意志は、それのみで存在するだけではなく、実際当事者、相手方に憑依する...
小説

一撃 1

1 午前2時を過ぎていたから、とうに日付が変わって9月19日になっていた。 近畿に接近していた台風は、急に東海洋上に去ったので直撃は免れたが、風は依然として強く、雑木林を騒がせていた。 大介は、ハンドルを握り締めて、ライトに浮かぶ山道に目を...
はじめに

名前について

本ブログには我思子という名がついている。世間的には私が我思子さんである。 我思子と書いて、あしねと読む。しかし、初見では読みにくいし、私自身読めなかった。 使っている本人が読めなかったとはどういうことだと、お叱りを受けそうだが、あくまで初め...
エッセイ

2万回

半ドンという言葉は死語の一つだろう。 半ドンの半は、1日を午前と午後に分けた半分を意味する。ドンは、軍隊では正午を知らせる大砲のドーンという音だと、教えられた記憶がある。今ネットでウィキペディアを見たら必ずしもそうではないようだ。 しかし、...
エッセイ

できないようにできている

仲良くしている中学のG先輩は、野球部のキャプテンだった。 もちろん私は、野球部員ではない。 スポーツをする、好むタチではないし、根っからの運動音痴で、おまけに立派な肥満児だった。 先輩には男ばかり4人の子どもがいる。同じ小学校で、次男さんと...